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お妙さんが帰り、新八と神楽ちゃんは定春の散歩に出かけた。
「銀ーちゃん」
「……。」
「おにいちゃん、」
「……。」
「銀…兄?」
「……。」
何時までたっても返事がないし、こっちを向いてくれない。
「寝てるのー?」
顔を覗いた。
その顔はまるで悲しみに満ち溢れた子犬のようだった。
「まだ怒ってる…?」
「…………。」
「無視しないで?言ってくれないとわかんない。」
「………が…。」
「…ん?」
「お前が…、天パイヤとか言ったから…。俺と同じなのがイヤなのかなって…、冬歌は天パでふわふわなのが可愛いのに……。」
「…………!?」
可愛い!?お兄さん可愛いですよ!?
「そんなこと言ってないよー?私天パ好きだし、おにいちゃんと同じの好きだよ?梅雨はうねうねして少しやだけど」
「本当か?」
さっきまでしょぼくれていたあの顔、目が一瞬にして輝いた。
「うん!」
「冬歌好きだぁああぁあぁあああぁ!」
ぎゅうぅうぅううぅッッ
「ちょw苦しッw」
本当犬みたいっすよお兄様。
ー
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