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昼休み、公園のベンチでお弁当を食べ終えた真紀は
いつもワゴンの移動カフェでカプチーノを買う。
「毎度さまです。髪・・・切りました?」
「あ・・気づいてくれた?
そうなの。昨日カットに行ったんだけど・・・
似合う?」
カフェの店員惺(さとる)は、何かと気が回るたちで、女性客には人気がある。
ちょっとした一言も気が利いていて
女性を喜ばせるのが上手いのだ。
真紀は上目遣いに車の中の惺の返事を待つ。
「うん。いいっすね。似合ってますよ。
ショートもいいですね。
でも、女の人が髪を切るって意味深すね。
失恋でもしたんですか?
なんちゃってw」
「や・・やあね!いまどき!!
いまどき失恋して髪切るとか
流行んないわよ!
イメチェンしようかなぁって思って。
春だしさ。
はははは・・・」
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