ぱんつ！

はじまり

「桜がきれいだ…」

手のひらに落ちてきた
花びらをぎゅっと握りしめる。

桜並木を歩き俺は、高校へ向かう
俺の歩く周りには、同じように
まだ着なれていない制服を着て
ダルそうに歩いてるやつや、
高校生活を楽しみに満開の笑顔で
軽い足取りで歩いてるやつ、色々いた

そう、今日は、入学式、
晴れて俺も高校生になるというわけ、
正直高校生活は、何も期待していない
俺は、中学生時代とある出来事のせいで
引きこもっていた、
人付き合いというものが
好きじゃなかった。

はぁ、とため息をつき
顔をあげる。
満開の桜が俺を魅了した、

「よし、記念に撮っておくか」
ケータイをとりだしカメラを
起動させた。

「本当に綺麗だな」
桜並木を標準にし、
指を添えて押そうとした瞬間

突如強風が吹いてきた
女子達は、キャーと騒ぎ
スカートを抑えていた。

「パシャ」
とりあえず撮れたようなので、
写真を確認しようと思い、ケータイ画面を見ようとした…が

突如横から手が伸びてきて
俺の手からケータイが奪われた。