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翌日、真理は授業が終わると急いで文房具屋に行き、オレンジと黒の表紙のスケッチブックを買った。
向かったのはもちろんあの場所。
真理は描いた。
筆の赴くままに。
何枚か描いて望月先生に見てもらい、また描く。
そうやって2ヶ月が過ぎた。
真理の中の情熱は一向に冷めることはなかった。
それどころか、絵の奥深さにどんどんのめり込むようになっていった。
そのころの真理はあの場所だけでなく様々な場所の風景や人物を描くようになっていた。
描いて描いて描きまくった。
それが真理の今のデッサン力を作っているのは間違いない。
ただの才ばかりでなく、それなりの時間を費やしてきたのだ。
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