再開の時

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再開の時

 久し振りの再開。それも悪くない。  そう思ったのは、この喧噪のせいだろうか。それとも、久し振りに青春を感じて舞い上がっているからだろうか。 「キョウコー! 久し振りじゃない」 「ナツコ? ナツコだよね?」 「そうそう!」  ……同じ中学校のみんなと合うのは、実に10年ぶりだ。  クラスの同窓会をやろうなんて誰かが言い出して、こうして集まったみんなは、10年の年月をやっぱり感じる。  大人になった。  みんな、立派になった。  そして――過去も忘れるだけの時間が過ぎた。  傷は瘡蓋となって癒える。癒えないのは、人の心に住み着いた闇だけだ。  これから起きる、同窓会での出来事。  闇が自分の目の前に来ていると知った時、私は何を思うのだろう。  ……ううん。そうじゃない。  何を、思ったのだろう。
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