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「じつに解せないな」伊庵圭が言った。 「何がだい」私は答える。 「一日に二度も掃除することがさ。それも昼過ぎにしたばかりなのに。僕には理解できないね」 「確かに」私は手を止め、うなずく。 確かに彼の言い分にも一理ある。 給食の後、クラス全員で掃除は済ませているのだ。 それから、数時間しか経っていないにも関わらず、もう一度、掃除する意味がどれ程あるだろう。 確かに無意味だ。
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