第一話

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トイレに向かい、 個室に入り、鏡を出した。 鏡に向かい、ニッコリとほほ笑んだ。 「光」 名を呼ぶと、声が聞こえたことに安堵した。 「どうだった?」 「すごい辛かった」 「ふふふっ、よくがんばったわ」 「ありがと、まだ帰れないのが苦痛だよ」 「大丈夫よ、秋には私がついてる」 秋にだけ見える鏡の中の人、 この鏡の人だけが秋の友達。
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