零章:闇を司る者

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わたしは、死ぬの? 身体が言うことを聞かない。指1本すら動かせない。 自分の身体から流れる紅い血でつくられた水溜まりを眺める。明らかに致死量。 「………ごめんね……イヴ……」 あれだけカッコいいこと言って、自分が先に死んでしまうんですもの。 「本当……最低なお姉ちゃんよね……」 引きつっているのが自分でもわかるような笑みを浮かべて、吐き捨てるように言葉を紡ぐ。 鉄の味がして、なんか嫌な感じ。
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