0人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
窓の外は雪がちらついていた。
雪が降るのは珍しいわけではないが、こんなに積もったのは何年かぶりだ。
「ふ、ふふーん」
コンビニ袋を振り回しながら家路についていた。
家から最寄りのコンビニまで歩いて30分もかかる。
しかし田舎ではない、たまたま近くにコンビニがないだけなのだ。
真っ白な歩道に新しい足跡をつけて歩くのが楽しくなっていた───────
キキィー!
横からクラクションが激しく鳴った。
目を向けると、トラックが迫っていた。
道路が凍っているためトラックは止まらない。
猛スピードでこちらに迫っている。
逃げなきゃ、と頭ではわかっているがその場でへたりこんでしまった。
クラクションは鳴り響く‥‥
最初のコメントを投稿しよう!