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『……くん。どうして私に黙って居なくなっちゃったの?』
ピピピ…ピピピ…ピピピ…
鳴り響く目覚まし時計を片手で探りカチッと止めた。
「……か!…すか!明日香!」
「…ん。後少しだけ。」
「遅刻しても知らないよ!」
その言葉にハッとベッドから起き上がり、時刻を確認した。
「うそ!!もうこんな時間?」
時刻は7時30分。
私を起こしてくれた希美は既に制服に着替えていた。
私も急いで身支度を済ませ、テーブルに用意されていたオレンジジュースを一気に飲みほした。
「「行ってきま~す!」」
小走りなってしまったけどいつものバスに間に合った。
「明日香、いい加減目覚まし時計を止めて寝る癖やめてよね。」
「はい…。すみません。」
私は相沢明日香(高校1年)そして隣にいるのは私の姉、希美(高校1年)。
そう、私達は双子の姉妹なのです。
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