第二章

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すると今時風の男は少し驚いた顔をしたが、すぐに理解した。 「そっか。今回が初めての子か。…それでも巷じゃ裕司はよく知られた男なんだけど。もしかして婚活自体初めて?」 裕司という男はどうやら婚活の世界では大変な有名人らしい。 確かに金持ちそうだし、あれだけの容姿をしていれば女性が結婚したいとゆうのも分かる…気がする。 「婚活は今回が初めてなんです。…だからよく分かんなくて」 姉貴は何度もあっても、俺は初めてだ。 …もう二度と女装して来たくないけど。 「そっか!にしてもホント謙虚だよねー。かわいいし。俺気にいちゃった!どう?付き合わない?」 …は? ちょ、こんな簡単に話が進んじゃうの!? いきなり付き合おうだなんて会って間もないのに! 「…だめかな?」 返事に戸惑っていると男は悲しそうにそう言った。 …うっ、断りづらい。 「…な、名前は?」 付き合う以前に名前聞いてないじゃんっ!! .
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