文化祭の恋模様

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「せんぱい。も、だめ」 「無理。まだ足んねーし」 「でも…」 「ミーコ」 「だってカギが……。誰か来ちゃうかも」 葵センパイの口元に指先を添えて、小さく首を振る。 もう一度キスを落とそうとしていた葵センパイは、ドアにちらりと視線を向けると――、 「もっとしたかったのに、残念」 小さく舌を出して悪戯っぽく笑った。 「うう…」 葵センパイ。 至近距離でその笑顔は反則です。 ドキドキしすぎて、心臓がばくはつしちゃいそうだよ。
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