皇女様とオレ

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オレの質問にみんなが互いの顔を見合わせた。 「私は近衛隊に入るつもりなんだ。傭兵団もいいんだが、正規軍に入っておくのも経験になるからな」 またオーリエが口火を切る。 え、近衛隊っていうとデイブレイクんとこじゃないか。 「ほお~近衛隊ねぇ。何か個人的な理由も感じるけど」 「べ、別に疚しいことなどないぞ。その……なんだ、近衛隊に入ればリデルの護衛につけるかなと思って……ま、君に護衛が必要とも思えないが」 オーリエがオレの護衛。 うん、それいいな。 「ありがとう。オーリエなら大歓迎さ。デイブレイクにはオレから言っておくよ。けど、髭団長がうんと言うかな?」 「親父は問題ない、私に大甘だからな。問題は母親の方さ」 髭団長の奥さんを思い出し、顔が引きつる。 確かに、怖そうだ。 「とにかく、ジェームスと一緒にルマへ一度、戻ろうとは思ってる。その件も含めて、いろいろ報告しなきゃならないからな」 「わかった。良い返事が聞けるのを期待してるよ」 あれ、誰か忘れているような……気のせいだな、きっと。
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