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まぁそれなら仕方ないか。あまり部屋から出る事はないから迷惑ではない。
「わかりました。」
「安里ならそう言ってくれると思った!!!ありがとな!」
俺が承諾すれば暁月君は笑顔(顔はよく見えないけど)でそう言った。理事長もほっとしたように言う。
「よかった。それで河波君は寮を案内…出来ないそうだな。事情は知っている。だから生徒会を呼んだのだが、何故風紀がいる?」
理事長は海斗先輩を見て怪訝な表情をする。俺も何で海斗先輩がついて来たのか疑問だった。すると海斗先輩はニコニコしながら言った。
「安里ちゃんが心配で来ちゃいました☆」
「来ちゃいました☆じゃねぇよ。さっさと帰れ。」
相原先生が海斗先輩の頭を軽く叩いた。海斗先輩は不満そうに口を尖らせる。
「えぇー、安里ちゃんと一緒に居るー。安里ちゃんが帰るまで居るー。安里ちゃんと一緒に帰るー。」
ひたすら俺を理由にする先輩。それよりあまりちゃん付けしないで欲しい。女みたいで嫌だ。すると暁月君が先輩を見てまたも興味津々に聞く。
「お前も綺麗な顔だな!名前なんて言うんだ?俺は雪でいいぞ!」
「俺ー?俺は瑛菜本。先輩だからタメ口はだーめ。」
「友達に敬語なんておかしいだろ!?あと下の名前教えろよ!あ、そこの奴も美形だ!お前も名前!!!」
暁月君の言葉に海斗先輩も相原先生も顔が引きつっていた。強烈なのが来たな…。
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