自由な彼と自由な彼女

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ここまで来てすでにまわれ右をしていますぐにでも職場の図書館に帰りたい気分だった 「ここで帰れば、さらに面倒になるのは目に見えているからな……」 何よりも、側室の癖に何故か人の気配が分かる彼女だから 自分が扉の前に立っているのは分かっているんだろう コンコン 「 一々ノックする必要な無いっていってるでしょ まあ、いいや 開いてるから入って」 ガチャ 「無茶を言うな ただの一介の司書と片や国王の側室とじゃ身分が違うんだから仕方あるまい 呼び捨てになっただけでも十分だろ ……ディーナ」 部屋に入って正面のソファーに寛いでいる銀色の長い髪を下ろしたままの青に瞳をもつ彼女こそ国王の側室の一人 そして、ここ最近の悩みの原因
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