488人が本棚に入れています
本棚に追加
/251ページ
靈「………斎藤様??」
斎「………えっ?」
別にぼうっとしていたわけではない。しかし、靈羅はいつの間にか目の前で首をかしげていた。
足元には沖田の時同様バラバラになった残骸。
斎「………何が…」
靈「…………
別に……
それだけなんですけどね。総司にやったのも。
特別強く叩いたわけでもなくて、ただ『乱れ斬り』しただけなんですよ。使い方がわからないので、これしかできないんですよ。」
斎藤はその残骸にてをかけてみた。切り口は刃物で切ったくらいに鋭く、全て同じような大きさで揃えられている。
斎「………見事だ。
まったく見えなかった。
しかし、先程の無気力はなんだ?」
靈羅は自分の指を自分の唇に当てた。
次の瞬間、斎藤には、靈羅がニヤリッ嫌な笑みで笑った気がした。
靈「秘密」
最初のコメントを投稿しよう!