第二章 NYへ

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  「こちらです」 涼子はそう言って可愛のキャリーバックを手に、颯爽と歩き始めた。 「あっ、私が持ちます」 「いいえ、奥様にそんなことさせられませんわ」 ニッコリと微笑んだ涼子に可愛は頬を赤らめた。 「そ、そんなっ、奥様だなんてっ!それに自分の荷物なので大丈夫です、はい!」 目を回しながらそう言う可愛に、涼子はクスクス笑った。 「今はお疲れでしょうから。 あっ、駐車場はこちらです」 可愛は必死に涼子の後を歩きながらJ・F・ケネディ空港を見回した。  
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