序、さぁさ皆さん御覧あれ。

2/2
1550人が本棚に入れています
本棚に追加
/386ページ
時は15~16世紀前後。 戦国乱世。 ある日、一度の国を巻き込む程の壮絶な合戦が始まり、それはもうかれこれ丸一日の時が経とうとしていた。 しかし、双方の勢いは一向に収まる気配が無く、遂には総大将が動き出し、一気に決着をつけようとした。 だがそんな矢先、その勢いを一瞬で静めるように、明け方故銀色に輝く虚空から一つの星が落ちた…。 それと同時に、四方数十里にも及ぶ窪みと、無数に現れた異形の者達が合戦に参加する者達を片っ端から喰らい始めた事によって、その合戦は漸く終決を迎えた。 その日を境に日本各地で、人に非ずの異形の者達が姿を現し始め、辺りの人々を喰らい始めた。 腕に覚えのある猛者達はそれに迎え撃ち、力無き弱者はなすがままに死に絶えていった…。 人々は、その異形の者を『妖(アヤカシ)』と呼び、恐れを抱いていた…。
/386ページ

最初のコメントを投稿しよう!