運命

28/64
86人が本棚に入れています
本棚に追加
/188ページ
中倉さんはポカンとしたように俺を見ていた。バカじゃないかとか思ってないでくれ… しばらくして後ろからメモ帳を出してペンを走らせた。 『強いんですね。私にはできない。』 「そんなことないって。中倉さんも俺の立場だったらできるよ、絶対。」 中倉さんは悲しそうに笑った。それからまたメモ帳に目を落とす。 『きっと石積君はできるよ。応援する!』 さっきとは違い、人を元気にさせるような笑顔で頷く中倉さん。それだけで俺はすごく嬉しい。
/188ページ

最初のコメントを投稿しよう!