プロローグ

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今日は彼といつもの場所で待ち合わせ。恋人との待ち合わせとは何故か胸が踊る。 「早く来ないかな」 一人の女性は携帯の時計を見つつそわそわと周りを見る。 久々のデートなのだ、当然だろう。 その時、携帯に一本の電話がかかる。 「はい、もしもし?」知らない電話だったがですぐに出る。 「卯月紫苑(うづきしおん)さんですか?こちら救急隊の佐藤です。」 佐藤と名乗る男は早口でまくしたてる。 「落ち着いて聞いてください…今は病院なんですが…実はたった今、琥宮灯璃(こみやひより)さんが…病院に運ばれて、意識不明の重体です…今すぐに病院に…」 世界が凍る。 先ほどまで元気に話をしていたはずだ。 「すぐに行くから」 そう彼は笑いながら行っていたのに。 呆然としたままだが足は病院に急いでいた。
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