白陽学園腐レンズの会

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  「分かりましたよ。 俺は、口外しないし、あなたをからかいもしません。この胸の内に留めて置くとしましょう。 しかし――」 そこで副会長はニヤッと笑いました。 それは本来の副会長の笑みに近いもので、一瞬キョトンとしてしまいます。 「俺達は兎も角、あの動画をどうにかしなくてもいいのですか? 腐男子の会だか、よく分からないものに流用されてしまうのでは?」 「そうでした!!」 いけませんね、私とした事がすっかり忘れていました。 雲隠先輩を野放しにしておくのは危険です。 副会長も時には役に立つのですね。 「早速、雲隠先輩を――」 「拙者がどうかしたでござるか?」 「!?」 声に驚いて振り返ると、そこには雲隠先輩と根倉さんが。 二人とも何故か、すっきりしたような顔をしていらっしゃいます。 それを見た副会長が頭を抱えて―― 「あなた達、何をしていたんです か?」 「何って、ナニをしていたのでござるよwwそんな事を聞くとは、副会長も野暮でござるなぁ」 「…これは学校行事の一貫ですよ? 云わば、学校にいるのと同じ事です!!それなのに――」 「副会長に言われたく無いでござるよ。最近の生徒会の素行は、よろしくないようでござるからな」 ニヤニヤと笑う雲隠 先輩に、副会長は言葉が出てこない様子。 実際よろしくはないようですからね。 しかし―― ナニとは、何でしょう? 前に夢人達も言っていましたが…。 「まぁ、しかし…拙者も悪かったでござる。喧嘩した後は、どうも盛り上がってしまって――」 盛り上がる? 喧嘩の後に?  
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