2645人が本棚に入れています
本棚に追加
/71ページ
《ミリアSide》
あれから月日が経ち、私達は二年生になった。
レンとメロウがいない事にも慣れてきている。
悲しみが消えた訳じゃない。
でも、もう涙は流さなくなった。
『光と闇の創世者』
その名をアークレンスで知らない者はいない。
タルブィンの攻撃を防いだ英雄として──…
命と引き換えに、このアークレンスを守った者として──…
褒め称える大人達を見るたび、私達の気持ちは冷めていく。
タルブィンが謀反を冒した原因を知った時は、あれだけ国に反発していたのに、今となっては反発する人達は激減した。
許したも同然の態度に、私達は憤りを感じる。
最初のコメントを投稿しよう!