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始動
午前0時。
あたりは、一面真っ暗である。
そんな中、あたしは一人で、
狭い通路の壁に体を預けていた。携帯は持っているが、
向かえに来てくれる家族も、
助けに来てくれる友達もいない。…ひどく、孤独である。
なぜ、こんなところにあたしが
たった1人でいるのかって?
それを説明するには、6時間ほど時をさかのぼる必要がある。
―6時間前。
あたしは、一人寂しく、
帰る支度をしていた。
(いつものことである)
あたしの学校には、性格の汚ないやからが多いため、
ちょびっと目立つあたしは、
いじめの対象である。
給食だけが、あたしの味方である。
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