僕と彼女の日常1

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僕と彼女の日常1

ここからは、普通の日常を、見ていただきたいと思う。 くれぐれも間違わないで頂きたい。 これは僕らの『日常』である。 決して、喧嘩直後とかではないのである。 『咲乃、デートに行こう。』 僕は、電話で咲乃にそう切り出してみた。 もうすぐ付き合って1週間。 あまり恋人らしいことはしていないが、デートくらい行きたいものだ。 もちろん僕らは交際しているわけだから、OKの返事が来ると僕は確信していた。 しかしだ。 一筋縄ではいかないのが、咲乃という人間だった。 ふぅ、と一つため息が受話器越しに聞こえた。 うぅむ、色っぽくて可愛いため息である。 流石僕の恋人。なんて事を僕は考えた。 『何故私が、桐谷くんみたいな社会の底辺、或いは現代社会のゴミ、端的に言えば屑野郎とデートしなければならないのですか?』 これには泣いた。
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