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やり方としては間違ってはいないのだろうが
やはり営業が必要なものというのは
それなりの理由がある
生徒が増えれば増えるほど
教室での対応には、教える担当と管理担当の
二人だけでは限界が出てくる
その為、勉強に来ているはずの子供たちが
遊びに来ている状態になる
まぁ、その辺は私にはあまり関係のないことだったのだが
彼女はミッション系の中高一貫学校に入学していた為
思春期の大半を同性の中で過ごしている
そんな環境の彼女にとっては塾(教室の事)
という存在が
ふれあいのきっかけとなるいい場所になったようで
事実、他の生徒は多くて週に2回こればいい方だったのだが
彼女は塾がいたく気に入ったみたいで
週3~4は最低でも来ていた
当然頻度が上がれば私と会う機会も増える
生徒が来室する度に勉強を教える人が
生徒の担当へ連絡する為
アポがなければ事務所にいる私は
彼女が来る度に多くない時間を彼女と話して過ごす
子供にやる気を出させる為には
わかりやすいがやはり飴と鞭だ
別に学生を馬鹿にしている訳ではないが
実際そうなのだから仕方がない
子供に気に入られなければ契約はとれず
契約が取れなければ担当にもならない
当然自分の担当する子は自分を気に入っている為
飴と鞭がかなりの効果を発揮するのだ
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