アンドロイドモロヘイヤ

ポルカ、モロヘイヤの頬を張る

「スーパー美少女をテーマに掲げてデザインされた私ですから、成長は不要なのです。先生の趣味が入っている部分は否めませんが、それはそれとして十分に満足出来る出来と呼べるのではないでしょうか」

「え、あ、あれ？　なんで突然」

「そして次に、インプット済みの知識含有量は貴方の拙いそれを遙かに凌駕している点が挙げられます」

「なんか比較対照に挙げられたんだけど……」

「私の頭の中にはこの世界の創世期から今に至るまでのありとあらゆるなんたらかんたらうんたらかんたら──」

　まだまだ。

　まだまだまだまだ。

「モ、モロヘイヤ、ちょっとやだなんで？　壊れちゃったのもしかして？」

　さあさあさあ、私の。
　私のハイスペックを──

　◇◇

　その後の記憶があんまりないのですが。

　どうやらポルカが、眠ってしまった私を家にまで運んでくれたらしいのです。

　どういう訳か、頬がとてもジンジンと熱いのですがね。