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今から、数ヶ月前の事でした。
わたしのアパート近くで、誰も住んでいなかった、古い建物が壊されはじめたのは、
建物が、少しずつ壊されていくのを、毎日見ながら、「うるさいなぁ」と思っていました。
そして、工事から一週間位たった、バイトの帰り遊歩道を歩いていると、何か小さい声が聞こえてきたのでした。
「何・・・?」
わたしが、声がするほうにいき、植えてある植物の間を、覗きました。
そこには、寄り添う二羽の小鳩さんがいました。
ちーちーと鳴きながら、震えているのです。
かわいそう・・・
はじめは、そう思っただけで、そこから離れようとしました。
わたしわ、自分が住んでいる所は、アパートなのを忘れた訳では、ありませんでした。
でも、我慢できなかったのです。
気が付くと二羽の小鳩さんを、抱きながら、部屋にいました。
「な、何やってるんだろ?」
実は、ずっと前にも、捨て猫を拾ってきて、アパートの大家さんに怒られたのです。
小鳩さんの家を作る事を思いだし、部屋の中をさがしてみました。
そして、見つかったのは、小さな段ボール一個でした。
そして、底にバスタオルをしくと小鳩さんを入れてあげました。
友達に聞いたら、ご飯は、ねりえと言うのがいいと言っていたので、すぐに買いにいき、水をためる器と、ご飯入れをかってきました。
初めてつくるご飯、最初は、難しくて、どろどろになってばかり、これじゃダメと、粉を入れてかきまぜます。
「ありゃ」
いつのまにか、スゴイ量のごはんができてしまい、びっくり、それでもなんとか作り終わると、鳩さんの目の前におきました。
でも、鳩さんは、食べようとしなかったのです
お腹空いていないのかな!?
わたしわ、そう思いました。
時計を見ると、もう10時をすぎていました。
そのひは、そのまま寝る事にして、しまいました
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