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「誰から?」
目の前に居る『先輩』がそう呟いていた。
彼は自分より遥かに年下なので、自分が先輩と呼ぶのはおかしいのだが、誰も彼の名前を思い出せないので、仕方が無い。
こちらを振り向き、申し訳なさそうな顔をする。
奇異な行動をとってしまった、と思っているようだった。
だが、うちには、もっと理解不能な姉が存在しているので、別になんとも思わない。
ただ、姉は姉で、こちらの思考がまったく読めないらしいので、お互い様だろうかな、とは思っていた。
そして、そういう関係性というものは、前世から引き継いできているような気がしていた。
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