プロローグ <雨のKwaidan>

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      雨の日。  その階段を見つめていると、  濡れた黒いコンクリートの上に、じんわりと滲み上がって来るものがある。  ゆっくりと広がる血のようなもの。  それが自分の足許に到達するときが、この日常の消えるときだと知っていた。   image=451048735.jpg
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