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翔真の愛車のV8の音を聞きながら静は機嫌良さげに外を眺める
そんな静を、ちょこちょこ盗み見するように見る翔真
天気が良い為、開け放たれた天井
オープンにされてしまったせいで、静の長めの髪が舞っていて、時々邪魔そうに指で退ける姿が何だか艶っぽい
「風が気持ちイイねー」
にこやかに翔真を見る
「そやなぁ。今日は遠くに行きたなるなぁ」
「じゃぁさ・・・」
「ん?」
気が付けばランチを取るという予定で外へ出たのに、高速に乗っていて今に至っては一般道を気持ち良く走っていた
「あ、ソコで何か買ってから行こう?」
「ん?・・・・あー?」
翔真の間抜けな声
静が指差した先には学生時代に最後行ったきりの世界にあるファーストフード店
「ね?」
「はー、お前 そんなんで ええのんか」
「美味しそうじゃない?」
「そうか?」
それでも言われたままにハンバーガーショップのドライブスルーに車を滑り込ませた
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