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「……そうか、今日から夏佳もこの学校になるのか。あとセっちゃん言うな」
「うん、色々あってな……」
よくわからなかったが、この夏佳ちゃんという子も、俺たちと同じ、授転生術者ということだろう。
俺たちには聞き慣れない関西弁も、とても流暢に思える。関西出身なのだろうか。
「よし」
セトラスが一声吐く。
「とにかく、こんな状況になってしまったものは、もうどうしようもない。夏佳は自分の教室に早く戻るんだ。後少しでルーイクも閉じる」
「わ、分かったで!」
そう言って身を反転させると、たたたと走り去っていった。
「あ、夏佳、後で天界に来るようにな!」
セトラスの声は恐らく届いているだろう。彼女を見送ってから、俺は口を開けた。
「セ、セトラス、俺たちはどうすれば……」
「武器を仕舞って着席してろ。ルーイクが閉じたら、間違いなく大パニックになる。一段落したら、必ず天界に来い。今回の戦闘報告と、あと夏佳を正式に紹介する」
「……分かった」
「分かりました」
俺も卓磨も、冷や汗が止まらない。何せ、起こるのが確実に分かっているパニックを、ただ何もできず、それが来るのを待つしかないのだから。
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