2#俺とクラスメイト

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「それで良いかな、柊君」 それは疑問文であるはずなのに、最早命令の様な響きだった。 リリィは相変わらず俺を睨むし、これは断れないんだろう。 断る気もないが。 「良いけど、皆も自己紹介してくれないかな 皆の事、覚えたいし」 俺がそう条件を出すと、皆嫌な顔せずに頷いてくれた。 そして菊川の指示通りに質問タイムが始まる。 まず始めは、少し小柄な平凡君。 「あ、えっと、初めまして 僕は青木 出流(アオキ イズル)、風紀委員です 宜しくお願いします」 「宜しく」 見た目平凡だと思ったら意外にも風紀委員だとは。 吃驚して、思わず青木の顔2度見してしまった。 風紀委員長に気に入られて委員会に入ったとか、そう言う萌えなエピソードないのかなwwwww 青木は、真っ黒でストレートな髪を揺らす。 触ったら気持ち良さそうだなんて、考えた。 「あの、僕からは質問と言うか、伝言なんですけど…」 「伝言??」 「はい…、委員長から」 青木が不安そうにそう言えば、周りにいた生徒達がざわめいた。 ヒソヒソと、ハッキリとは聞こえないが、何か話しているのは聞こえた。 「委員長が、“転校して来たばかりでまだ慣れないだろうが、騒ぎを起こして俺に面倒を掛けるな”って…」 青木は自分の言葉じゃないのに、言い終わると「すみません、大きい事言って!!」と謝った。 いや、別に良いんだがな。 .
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