610人が本棚に入れています
本棚に追加
/980ページ
(=゚ω゚)ノ━・「スゥーッ……ふう……俺もそんな包丁初めて打ったよ」
(;゚ω゚)「……やっべえこれ。やっべえお伊予さん」
手前にある、呆れるほど太い、刃渡り凡そ七十センチの包丁を持ちあげる。
装飾に龍の彫り物までしてある。
(=゚ω゚)ノ━・「嘗て昔の阿呆な解体屋が鯨を捌くときに使われていた包丁、鯨包だ」
あまりの重さにびっくりする。
まるで鉄の塊を握っているようだった。
中華包丁――菜刀――の形状に近いくせに、厚みも重さもこちらの方が圧倒的に勝っている。
刃の部分なんてまさに鉈だ。
(=゚ω゚)ノ━・「んで、そっちの両刃造りの糞みたいに長いのが、鰹包丁だな」
形状は僕の持つ鮪引きに近いが、長さがこちらは約百五十センチはある。
おまけにしなりがいい。
しかも意外と重すぎない。
振ってみるとしっくりと手に馴染んだ。
最初のコメントを投稿しよう!