総司vs岡田

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私達は今、例の、こっそり会津侯を警護して後ろ盾になってもらおうぜ☆作戦を実行中である。 二日前に山南さんが情報を得て戻ってきて、話し合いをし、実行に至っている。 まぁ、賊が会津侯に襲い掛かったら、斬っちゃおうぜ☆という至って簡単な事なのだが、なにせ許可を得ずに勝手に警護をしているので、見つからないように気配を消しながら後をつけている。 もし…これでも駄目だったら私達はどーなるのだろう…? 江戸に戻って今までの暮らしにもどるのかな? 私はみんなの役に立てれば場所や仕事なんてどーでもいいけど…武士になりたがっている近藤さんや土方さんにとっては屈辱的なんだろうな… 特に、近藤さんを出世させたい土方さんや山南さんなんかはかなりの屈辱感を味わうのではないだろうか… 私は前を歩く近藤さん、土方さん、山南さんの大きな背中を見つめた。 ギュッと拳を握り、私は覚悟を決めた。 まだ…人を斬ることには抵抗があるけど… たとえ…人斬りと呼ばれようと…私はみんなの力になりたい。 今まで私を大切に育ててくれたみんなに恩返しをするんだ。 私はそのために京に来たんだから……
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