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ある朝、雨が窓ガラスを打ち付ける音で目が覚める。
「今日も雨か………。」
地球温暖化の影響なのか、ここ数年曇りや雨ばかりで一切晴れた事がない。
「いつか晴れる日は来るのかな。」
(この言葉、毎日言ってる気がするな………。)
そんな事を思いながら、身支度を済ませ家を出る。
いつものように憂鬱な気分で通学路を歩いていると、後ろから僕を呼ぶ声がした。
「真、おはよう!」
声をかけてきたのは、幼なじみの美咲。
彼女とは小さい頃から家が近所で、幼稚園、小学校、中学校、高校すべて同じ学校で同じクラスだ。
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