プロローグ

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その時僕は 白いトラックで 颯爽と走っていた。 左右に広がるまだ 田植えのされていない 水田のキャンパスには 鮮やかな青空と 白く彩られた山が描かれ 北海道らしい のどかな風景が広がっている。 僕にとっては、いつもの 見慣れた風景だけど こういう季節の代わり目 を教えてくれる 景色の中にいるのは わりと好きだ。 『今日の配達は ゆったりでいいなぁ。 しばらく忙しいの 続いてたし・・・』 そんなことを考えながら 運転席のドアに肘をつき 少しばかり開けた 窓から入ってくる風を 楽しんでいた。
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