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幼なじみ
彼女は末っ子のせいなのか、要領よく日々を過ごしていた。
僕は、同じ末っ子なのに微妙に不器用で、彼女の言いなりだ。
表現は悪いが、彼女は『褒められる』術を物心ついたときから修得していて、ある年齢までは女王様のように振る舞っていた。
彼女は幼いながら、色々物知りだったし、幼稚園にあがる前に漢字をいくつも知ってたから、僕は素直に凄いと思ったし、負けたくないと自分の向上心に火がついた。
まわりの大人たちは、彼女に懐く僕を見て、このまま「結婚したら~」と無責任に言っていた。
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