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【皇甫嵩side】
時は1刻ほど遡る。
ここは官軍側の中心部。そこで一人の女性を中心に、多くの兵が取り巻いていた。
その女性は官軍の三将軍の一人で、名を皇甫嵩義真【ギシン】。真名を灯【アカリ】という。
彼女は黄巾討伐でかなりの黄巾賊を葬り、今のところ1番の功績をあげている無敗の将軍である。彼女は常に冷静で、頭の回転が早い。黄巾賊のように、陣形や策などを考えもしない農民あがりのろくに鍛錬もしていない敵が彼女に勝てるはずもなかった。
皇甫嵩「……………」
彼女は業城の中心で静かに佇んでいた。先程、斥候を放ち、周辺に黄巾賊がいないかどうかを探らせているところだ。そろそろ報せが入るだろう。
彼女がそう思っていると、一人の兵が慌てて此方にやって来た。
皇甫嵩「どうした?」
官兵1「皇甫嵩将軍!黄巾党の将・波才が率いる70000の軍勢が此方に向かっております!」
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