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陸
「では、開けますよ?覚悟はいいですか?」
食堂前に着いたと同時に言われたその言葉
奏
「耳…ふさぐ」
獅音
「?…わかった」
陸は私達が耳を塞いだのを確認すると、勢いよく扉を開け放った
「「「キャーーーー!!」」」
「「生徒会の方々よーーー!!」」
「会長様抱いてぇー!」
「ワンコ萌えぇぇー!」
「副会長様の冷たい眼差し…ハァハァ」
「や ら な い か?」
「あ、鼻血が…」
「「「会長様ご退院おめでとうございます!!」」」
獅音
「…ここは女子校だったか?」
陸
「れっきとした男子校です。二階が生徒会と風季専用の席ですから行きましょう」
陸の冷たい眼差しによって人集りが割れた…数人がハァハァ言ってるのは気のせいだと信じよう。うん
席に座ると同時に、各机に1つ設置してあるタッチパネルを操作してメニューを開いた
獅音
「陸、奏。何にするんだ?」
陸
「カルボナーラと海鮮サラダを」
奏
「…牛丼」
獅音
「わかった」
カルボナーラと牛丼と海鮮サラダ、あとチョコホールケーキ注文欄にいれた
陸
「ちょっと待ちなさい」
ガシッ
ピピッ
獅音
「何故だ!?」
チョコホールケーキをステーキに変更され、海鮮サラダを2つ追加された
陸
「ご飯と野菜をを食べなさい」
奏
「野菜…いや」
野菜嫌いでどうやってそんなにデカくなったんだ
獅音
「ご飯を頼んだだろ」
陸
「あれをご飯と呼ぶ人を初めて見ました。きっと糖尿病予備軍なんでしょうね」
黎遠様がよく「スイーツはデザートではない。主食だ!!」と仰っていたし、私もそう思っていたのだが?
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