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2人でソファに座り、何となくテレビの通販番組を見ていた。
よくあるテレビショッピング。
真琴は、この類いが割りと好きなんだ。
その中で、真琴が食い入るように見ている。
ロデオボーイ……
「真琴? これ、興味あるの?」
「うん。ボク、最近太り気味だから…」
「太ってないだろ?」
「だって!……パンツがきつくなったから…」
太ったなんて気にしてたんだ。
「それは知ってるよ。ボタンが外し難くなったから」
「!!」
ビックリしてオレの顔を見て……ぷうっと頬を膨らます。
「ヤッパリ太ったと思ってたんでしょ!!」
オレが笑ってたから拗ねてる。
怒っている真琴の口を手で遮る。
「真琴は痩せ過ぎてたから、もう少し太った方がいいって思ってたよ。
実際にサイズが増えて良かったと思うけど、痩せる必要ないって言いたかったの。
これを買って痩せるより、服を買い替えよう」
「何だか、どんどん太っていく気がして嫌なんだけど」
「真琴は、食べなさ過ぎただけで、今が丁度いいんだよ。
体形も、今がベストだと思うよ」
「……それって…フォローのつもり?」
ちょっと疑った目でオレを見る。
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