突然は必然の赤い糸

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「すごっ!龍司さんって凄いいいマンションに住んでるんですね」 エスボラ!で働き始めてから3年経つけど、初めて知りましたよ? 「まーな。俺、いいとこのお坊っちゃまだもん」 「自分で言いますか、それ」 「事実だ。仕方ねぇ」 「…ノーコメントでいいでしょうか?」 「今はいいよ」 ぽん? 龍司さんの部屋は白と黒を基調にまとめられた、物の少ないすっきりした空間だった。 何か、THE・龍司さんの部屋って感じ。 「龍司さん、冷蔵庫、勝手に開けていいですか?シャンパン入れときますね?」 「おぅ、冷蔵庫の横の台にソムリエナイフあるから、ついでにそれも持ってっといてくれ」 「はーい」 あっ、このソムリエナイフめちゃいいやつじゃん。 グラスもいいので揃えてるな。 飲食の業界にいるとこだわりたくなるんだよね。 分かる分かる。
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