4988人が本棚に入れています
本棚に追加
/503ページ
破られたブラウスは香織の身体を包むのをやめ、その下ではピンク色の下着だけが香織の膨らみ(ふくらみ)を隠していた。
男はその下着の上から両手でそれを鷲掴み、下着越しでも十分に感じる香織の柔らかさを堪能した。
「んっ…」
乱暴に重ねられた唇から伸びる男の舌が絡み付き、その感触を抵抗する事もなくただ必死に耐える。
やがて男の舌は唇を離れ、首筋を辿り胸元へと降りていく。
身体を這い回る男の舌は気持ち悪い以外の何物でもなく、その感触はまるで全身をナメクジが這い回るような、いや、それを何十倍も気持ち悪くしたような嫌悪感。
それでも香織はやはり耐える事しか出来なかった。
『死にたくない』
ただそれだけの感情が、香織を支配していたから…。
最初のコメントを投稿しよう!