1日目 蔵野 香織

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破られたブラウスは香織の身体を包むのをやめ、その下ではピンク色の下着だけが香織の膨らみ(ふくらみ)を隠していた。 男はその下着の上から両手でそれを鷲掴み、下着越しでも十分に感じる香織の柔らかさを堪能した。 「んっ…」 乱暴に重ねられた唇から伸びる男の舌が絡み付き、その感触を抵抗する事もなくただ必死に耐える。 やがて男の舌は唇を離れ、首筋を辿り胸元へと降りていく。 身体を這い回る男の舌は気持ち悪い以外の何物でもなく、その感触はまるで全身をナメクジが這い回るような、いや、それを何十倍も気持ち悪くしたような嫌悪感。 それでも香織はやはり耐える事しか出来なかった。 『死にたくない』 ただそれだけの感情が、香織を支配していたから…。
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