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「…………」
声を出すどころか、開いた口を閉じる事さえも忘れ呆然とする香織の顎先を持ち上げ、髭の男は笑みを浮かべた。
「俺はお嬢ちゃんの味方だ。
お嬢ちゃんを助けてやったろ?
コイツがお嬢ちゃんを殺そうとしたから俺は仕方なくコイツを殺したんだ。
俺はお嬢ちゃんと楽しみたいだけなんだから…」
嫌だ…助けて…誰か……。
声にならない香織の助けを呼ぶ声。
それは誰にも届くはずもなく、男の手はゆっくりと香織の胸元へと近づいていく。
抗う事も出来ない香織をよそに、男の手が香織の身体をくまなく弄り(まさぐり)始める。
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