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「お前がそいつを庇うからだろ?
軌道を反らさないと、お前に当たってた」
帝王様から念話が送られたのか、ムキになって言い返している。
帝王様をお前呼びするなんて、総帥と大魔王だけだな。
帝王様は破壊者様へ手を差し伸べている。
こういった様子を見るのは珍しい。
隊長達はその手を取り合っているようなものだから。
「は、はい
俺のせいですみません」
だけど破壊者様は、その手を取らずに項垂れているようだ。
一体、何があったんだろうか?
「おい、この騒ぎは何だ?」
道を開けた隊員達。
そこから顔を出したのは総帥だった。
やっぱり、こんな騒ぎになっていたら、総帥が来るのは当たり前だよな。
顔を顰めている総帥に、誰も口を開かない。
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