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…クラスで顔を出すと言ったものの、授業中の視線が痛い。
「…真面目にやらなきゃ前髪下ろしちゃおうかなぁ…」
ばっ!
「おぉ…」
効果覿面だ。これからは、クラスでこれ使おう。
「いいネタ手に入れたな。」
頭の上で髪を食べているうーと、首に噛み付いて血を吸っているみーに、ひっそりと言った。
授業が終わると、次の時間は合同でクラスから出なくてはならなくなった。
「うー、取るぞ。」
一応了解をとってから銀に光るリボンを外す。すると、それは魔力でできていたようで、ほどいた途端にさらさらと消えていった。
「すげぇ…かっこいいな。」
きっと魔力コントロールが完璧なんだろう。俺も本ばかりではダメなんだろう。今度うーに魔力コントロールを習おう。
「カイト、メイ。ガクも行こう。早くしないと、テル先生に魔法ぶつけられるぞ。」
「うわっ!マジか!?急ごう。あの威力をまともに食らったら、一週間はベッドから出られないぞ。」
「あの魔法はいただけないな…」
ガクが、周りの奴が受けていたのを思い出して震えた。確かに、触っただけで100m以上吹っ飛ぶからな。勘弁して欲しい。
「行かないと。」
メイの催促で俺達は、急いで訓練場に行った。
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