パイナップル

6/13
4252人が本棚に入れています
本棚に追加
/304ページ
…クラスで顔を出すと言ったものの、授業中の視線が痛い。 「…真面目にやらなきゃ前髪下ろしちゃおうかなぁ…」 ばっ! 「おぉ…」 効果覿面だ。これからは、クラスでこれ使おう。 「いいネタ手に入れたな。」 頭の上で髪を食べているうーと、首に噛み付いて血を吸っているみーに、ひっそりと言った。 授業が終わると、次の時間は合同でクラスから出なくてはならなくなった。 「うー、取るぞ。」 一応了解をとってから銀に光るリボンを外す。すると、それは魔力でできていたようで、ほどいた途端にさらさらと消えていった。 「すげぇ…かっこいいな。」 きっと魔力コントロールが完璧なんだろう。俺も本ばかりではダメなんだろう。今度うーに魔力コントロールを習おう。 「カイト、メイ。ガクも行こう。早くしないと、テル先生に魔法ぶつけられるぞ。」 「うわっ!マジか!?急ごう。あの威力をまともに食らったら、一週間はベッドから出られないぞ。」 「あの魔法はいただけないな…」 ガクが、周りの奴が受けていたのを思い出して震えた。確かに、触っただけで100m以上吹っ飛ぶからな。勘弁して欲しい。 「行かないと。」 メイの催促で俺達は、急いで訓練場に行った。
/304ページ

最初のコメントを投稿しよう!