パイナップル

5/13
4252人が本棚に入れています
本棚に追加
/304ページ
「にしても、このクラスの変態率ははんぱないな。」 周りを見回して、おかしな行動に出ている人数は、約半分。誰もが興奮した様子だ。 「暗夜…」 「ん?光輝か。どうした?」 「何で黙ってたのさ?この顔を見れば、あっちの子だって何にも言わなかったのに?」 「俺が注目されるの嫌いだって知っているだろう?だからだよ。」 「せめて僕に教えてくれてれば…」 「だって何かあった時に言いそう何だもん。今まで聞かれなかったし。」 やっぱり光輝が突っかかってきた。勝手に文句を言っている。だから嫌なんだよ。完全なる主人公は… 「俺は聞かれなかったし、これからも見せる気は無かった。うーとみーがやらなきゃ、一生あのままのつもりだった。」 「でも…」 「平和がいちばんなんだよ。あまり関わらないでくれないか?お前のこと嫌いじゃないけど、平和に生きたい。」 「…わかった。でも、時々遊びに行くよ?魔法を教わりに。」 「それなら許す。部屋にある本は、言ってくれれば貸すさ。」 「ありがとう。暗夜。」 俺達は短いやり取りを終え、元の生活に戻った。
/304ページ

最初のコメントを投稿しよう!