第四話 『人間界という場所』

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いやいやいや、そこまでしろなんて、寧ろそんなことしろなんて一言も言ってないから!とにかく汚いよその場所。 あと、君裸なの忘れてない? 「いや、可哀相だしそんなことしなくていいよ。それより魔法使って出ようと思わなかったの?」 「魔力制御装置がこの部屋に設置されてて、魔力が扱えなかったんだよ。お前よく魔法使えたな」 魔力制御装置?僕は何も違和感も感じなかったけど、人間用なのかな? 「まぁ、いいや僕は助けに来ただけだし」 「そうなのか、助けてくれてありがとう。俺の名前はナイト・フォルムだ」 「僕は気分で動いただけだけどね。僕はエクレア・ローランド」 簡単だけど偽名大事だよね、人間界での僕の名前だよ! 「エクレアかエクレアって、お菓子のエクレア?」 僕は無言でナイトの首と鳩尾に一発入れて、気絶させ異空間にぶち込んだ。 全く失礼しちゃうな、知らないだろうけどね。 僕の名前のエクレアは魔界で一番綺麗で、人を溶かし殺す食人植物だっての!ムッシュにも初めてあったとき言われたけど、その時は拳万してやったナー。 僕は人身売買の会場を後にした。
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