始まりの日

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
「きゃぁー」 「助けてくれー」  その日、僕の町が破壊されかけていた。 「逃げるわよ、カリス。」 「母さん、怖いよ。」 「だ、大丈夫よ。きっと、父さんが来て守ってくれるわ。」 「う、うん。」  僕たちは必死に逃げていた。そう、あの敵たちから・・・  そのとき、何機かのVBAが現れた。 「くそっ、もうこんなに。」 「安心しろ、俺たちが来たから、もう大丈夫だ!!」  人々に希望が現れた・・・はずだった。  その時、巨大なビームが接近してきた。 「た、隊長、ビームが。」 「な、なんだと。全力で回避するぞ。」  だが、もう遅かった。 「た、隊長回避できません。うわぁぁぁぁ。」  その瞬間、一気にほとんどのVBAが破壊された。 「ど、どうしよぉー。母さんっっ!!」 「と、とにかく逃げるわよ。」  再び悲鳴が響いた。 「く、くそっ。市民に手はださせんっ!!」 「うおぉぉぉぉぉぉ!!」 「チャージ完了。マキシマムキャノン!!」  一気に周りの敵が撃破された。だが・・・ 「よしっ。やったか。ん・・・・」 「な、なんだ。こいつは。」  ほかの機体より圧倒的に速い。 「ちぃぃぃ。」 「落ちろ。屑が」  敵からビームが連射された。 「くそっ。ぐわぁ。」 「右脚がやられたか。」 「とどめだ!!」 「ドゴォォ。」 「クソッタレがぁぁぁ。私は市民を守るんだぁぁ。うぉぉぉぉ。」 「バーァァン」  そのVBAが自爆した。 「ちっ、センサーがイカれた。撤退する。」 「おっと、これは置きみあげだ。」  速射ビームが町に放たれた。 「きゃあー。」 「カリス逃げなさい。」 「うわっ、母さん?」  その時、母さんの所にがれきが倒れかけていきた。 「カリス、あなたは生きるのよ。あなたは、私の自慢の息子なんだから・・・・・・」  そして、がれきが倒れた。 「かあぁぁぁぁさぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」 「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ。」 「お前らぁ、絶対に許さないぞぉ。必ず、いつか、いつか。」  その時、俺はあいつらに復讐すると誓った。  そこから、俺の人生は変わった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!