怖くないかもしれない話

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怖い話なんですが、怖くないかもしれません。 なので、怖い話が嫌いな人は、読まない事をオススメします。 でも、せっかくなので、最後まで読んで欲しいという気持ちもあります。 どっちやねん⁉ では、本題に入ります。 読んで後悔しないで下さい。 いつもバイク(原付)で通勤しているんですが、毎日同じ道を通ると飽きてきて、ちょっと冒険してみようと、いつもと違う道を使ってみました。 その道は、住宅街の路地裏みたいな道で、車が一台通れる位の狭い道です。 また、街灯もなく、夏の夕方でも凄く暗くて、大通りに抜けるまでに5つのカーブがあります。 その道を通ると、少し早く帰れるので、いい道を発見した!と、喜んで利用していました。 ただ1つ気になる事があり、3つ目の角を曲がった先の角に、小柄なお爺さんがいつも立っていました。 不規則な勤務の為、夕方や朝、夜と色んな時間帯に通る事になるんですが、お爺さんは、いつもぼんやり立っています。 毎日通るので、会釈でもしようと、お爺さんの前で軽くお辞儀をするようにしていましたが、お爺さんは無反応でした。 その道を使い初めて2週間程経ったある日、その日は小雨が降っていて、今日はさすがに居ないだろうと思ったのですが、同じ場所にお爺さんは立っていました。 いつもと違うのは、隣に女の人が立っていました。 「奥さんか娘さんかな?」 と思って、いつもの様に会釈をしようとお爺さんの方を見ながら角に向かいました。 すると、隣の女の人が驚いた様に、目を大きく見開きこちらを凝視しています。 少し怖くなったのですが、引き返すのも不自然なので、そのまま二人の立つ角に差し掛かったとき、女の人が、 「…見えるの?」 と言いました。 終わり。 この出来事を思い出すと、背中の方に視線を感じます。 背中に視線を感じた事はありませんか? でも、安心してください。 振り返っても、誰も居ませんよ。 だって… 真上から見ているのだから 👀
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