プロローグ

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1.  「もっと真ん中に寄って。父さん頭隠れてるって。」  桜が何度も宙で踊っている。蓮はシャッターを押した。  「真面目に!こら勇人!」  「お父さんも真面目に!頭に桜のってるよ~!」 勇人は笑いながら言った。  「んははははっ!!」  「こら親父!そんな笑うんじゃねぇよ!ほら最後の1枚撮るよ。」  蓮は最後のシャッターを軽く押した_________......  「よし。じゃあ飯食うか!」  蓮は家族の顔を見ながら言った。  「はい。ありがとうねボク。」  (?)  「ん?ありがとうねボク。カメラ返してちょうだいね。」  ...このおばさんは...?  「あの~。カメラ僕のなんですけど......」 蓮は言った。当然だ。  「あのね、ボク。これおばちゃんのだからごめんね。もうおうちに帰ったら?」 そういって知らないおばさんは家族を連れてどこかへ去ってしまった。
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